振られても振らなきゃフライになりもしない 告白前夜のバッティングセンター
そんな感じで重い金属バットを振り回してはみたものの、ボールには当たらないしマメはできるしで、最悪の気分で家に帰った。
翌日、自己嫌悪になりながらあの子に「おはよ」って言ったら「手、大丈夫? 私に見せて」って言いながら絆創膏を巻いてくれた。
ここだと思い、流れで告白。
どうせ空振りして終わるんだろうな、なら勢いでバット振るんじゃなかったな、はいはいゲームセット、私たちの友情もこれで終わり。
そんなことを思いながらベンチに引っ込めようとした手を強く握り返されて、こくり。
フライどころかホームランになっちゃった。
ジンクスとか信じるタイプだから、その日以来、デートの前日はバッティングセンターでマメを作るのが私のルーティン。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます