第29話 事故じゃないよ…

【お腹空いたよー、もう駄目ー】


【少しばかり早くオープンしてもいいのにね】


【涼さん、コンビニでなんか食べよー】


ちょっと、もうすぐだから、さっきは楽しそうに

服選んでいたのに…みんな自分勝手だ。

俺もお腹空いたよ。それでこそ、たくさん食べれるんだからさ。


※お待たせいたしました、オープンいたします※

おいっ、!走るなよ!駄目だ、誰も聞いてない…

玲奈、ユキ置いていくな!


ここに来てから、ユキの面倒俺ばかり見てる。

可愛いから、嬉しいんだけどね。

ほんと、美少女!大人のときも可愛かっもんな。


【涼さん。ユキもスパゲティ取りに行こう!】


【そうだね、行こうね。でも、ローストビーフも

いいかもよ。食べてみれば?こういうときはね】


【スパゲティがいいのにな】


【解った、好きなもの食べてね、じゃ行こうか】


俺とユキがスパゲティ、プライドポテト、ローストビーフを取りにいき、ユキが届かないから、抱っこしてトングを持たせて…俺、父親か!?


【涼さん達も、ここ選んだっすね!】


げっ!その話し方は、出た青年。

結構可愛い彼女つれてるじゃないか!意外とやるな。


ユキをじっと見て、青年が、


【涼さん、誰ですその美少女!将来有望っすね!】


【玲奈の子供。お前みたいなのとは絶対付き合わせないけどな!】


【そりゃないっす、俺どんなイメージなんすか?】


見た目どおりだよ、お前は。


【ところで、さきさん見なかったですか?】


【さきさん?ここに来てるの?】


【えっ?知らないっすか?ここ、さきさん経営してるんですよ。るいさんも知らないんですかね?】


そうだったのか!何も知らなかった。


【そうだ、これ使ってくださいよ。さきさんから何枚ももらってるので、余ってます】


【何これ?】


【ここのクーポンです】


ありがとう!青年よ。お前でも役に立つんだね。


【ありがとう、これは助かるよ】


ユキが、空気を読んで、


【お兄ちゃん、ありがとう】


【感激っす!こんな美少女から!】


彼女が、


【もう行くよ、お邪魔しちゃ悪いでしょ!】


慌ただしく帰っていった。クーポンゲット!


俺達は席に戻った。あれ、あいつら、食べ終わり次の取りに行ってる。すげーな、早いな。


俺とユキは仲良く食べて、美味しいねって!

ユキのもぐもぐ可愛い!、こんな子供ほしいなー。

るい…との子供だと活発な子になりそう。


玲奈が戻ってきた。何という盛り付けだ!

凄すぎるぞ。


【美味しいね。ここ。レベチ!】


お前の盛り付けもレベチだよ。食えるのか?


【遠くから見てたけど、ユキの面倒ありがとう、なんかさ、もし涼と結婚していたらなーって思うとね、ユキも幸せだったよなーって思うよ】


玲奈、悪いけど、俺には無理だよ。

ユキ、確かに可愛いけどさ。


【玲奈、ごめんな、俺には…】


【勘違いしないの。未練とか無いから!】


それならね、良かったけどさ。

玲奈の盛り付け、話しながら凄い減ってる。

その体でよく食えるよ。


【涼ちゃん、食べてる?】


おっ、るい。戻ってきたのか!なんだその量!

玲奈に増さるとも劣らない…

るい、物凄い勢いで食べ始めた。


【あっ…ち…モグモグ…スイ…ッ…モグモグ…ティラ…ミ…モグモグ…ス…モグモグ…あ…る…モグモグ…玲奈…モグモグ…、ゲフ!】


おい、るい!大丈夫か?


【ケホッ、ケホ!グモ!、ゲボッ!】


吐き出せ、とにかく吐き出せ!息できるか?

玲奈も…


【るい、大丈夫?】


返事しない?るいっ!

俺は思いっきり、るいの背中を叩いた!

息をしろ!とにかく吐き出せ!


【涼…ちゃん…今まで…ありがとう…】


おい、るい!しゃべるな!


【玲奈…りょ…涼ちゃん…よろしくね…】


【るい、喋らないでっ!頑張って!】


【るいちゃんーーーーー😭】


【その川…を渡ります…後悔…ない…人生…】


おいっ、!早すぎるぞ。戻ってこい!るいーー!

俺の左手に!全天88星座の力を!🌌

左手が輝き始めた!目覚めろ!全ての力よ!


るいーーーーーーーーーーーーーーー!


【ゲホッ!】


るい、?


【涼ちゃん…生きてる。私?】


大丈夫。詰まってたの吐き出せた。良かった。


【ああ、生きてるよ。良かった!】


るいを俺は腕の中で抱いて、抱きしめて、

るいは、静かに、ぼそっと、


【涼ちゃん…なんの芝居?】


あっ、あれね、えーと、んーと、…


【な、なんの、ことかな?…】


【全天88星座って?…何か乗り移ったの?】


玲奈が、お腹を抱えて、


【駄目、もう駄目、耐えられない…、涼、あんたの演技、下手くそっていうか、なんで全天?】


玲奈、地べたに転がって😂


【涼さん、カッコ良かった】


ユキ、そのフォローいらないからね。

恥ずい…


【お客様、大丈夫ですか?】


【大丈夫!お騒がせしました、大丈夫。るい?】


玲奈が、


【るい、ティラミス取りに行ったよ】


あいつ、ふざけやがって!


【涼、カッコ良かったぞ】


玲奈、お前まで…助けたの俺だぞ。

玲奈がぼそっと…


【全天88星座…】


あー、お前な!もう…!怒った!

俺は立ち上がり、幽霊屋敷で捻った足を、

グキッ!痛ーーーーー!


うわっ、これはヤバい!

頭から地面に。終わったーーーーー!


【危ない、涼!】


玲奈がとっさに抱え込むように、

俺を受け止めてくれて…玲奈の膝に俺は、

助かった!ありがとう。玲奈が俺をそっと

そばに寄せて、なんだ?なんだ?


チュ😚


んっ!なんだ?


なんだ!なんだ!なんだ!なんだ!なんだ!


これは?何がおこった?


【………………事故じゃないよ…涼…………】


なんだってーーーーー!?


ユキが見てるじゃないか!玲奈お前、どうした?

なんか、玲奈っていい匂い…

ってそんなこと思ってる場合じゃない!


【ユキもー】


ユキ、これは違うんだよ。何考えてるんだ、玲奈!


【お客様、大丈夫でしょうか?】


大丈夫、転んだだけって!、あっ、さき!


【あっ、涼さん!なんで、ここに】


もうめちゃくちゃ!


【涼さん、ユキもー】


ユキ、ちょっとKYなんですけど〜








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