第27話 幽霊👻

乗り切った、何とか生きてる、灼熱だった今週。

暑い、暑すぎる、遊園地選択ミスったかな?

デオドラントシート、スプレー、香水、

よし、暑さ対策完璧だ。

替えの👕も持っていこう。るい、寝ぼけて、


【…どこ行くの?何その荷物、遊園地でしょ?】


【おはよ、もう、起きたの?早いね、着替えとか

用意あるからさ】


るいが、ハッと気がついたような顔して、


【あー、汗臭いとか言ったから?それ、気にしてんだ!そんなこと、意外とデリケートなんだね】


【なんだそれ、散々言ってたじゃん!汗は臭いのが当たり前なのにさ、お前と玲奈に言われ続けていたんだぞ、気にするなってほうが無理!】


【ごめん、ごめん。親しみ込めて言ったんだけど、玲奈は解らないけどね】


るい、親しみに聞こえてない、臭っ!って言い方…

とりあえず、準備は出来た。


【玲奈の性格だとそんなに早く行かなくていいから、るい、何処かモーニング食べて行こうか?】


【ちょっと待ってて、シャワーを先に!】


ん、シャワー?何で?


【いいけど、何でシャワー?あっ!昨日の夜、特に暑かったからか、もしかして凄く汗かいた?】


るいの汗か!どれどれ、クンクン。


【なにしてんの!嗅ぐな!シャワー浴びてくるね】


るい、ちっとも臭くない…

俺もシャワー…るいのあと浴びてくるか。


つけたテレビで緊急放送が、


※ただいまほぼ全線で運転を見合わせております※  


ゲゲッ!全線って、前も確かあったな。

玲奈知ってるかな?


玲奈に連絡と、繋がらない。

※ただいまおかけになった番号は……………※


後でるいのスマホからも連絡してもらおう。

まったくついてないな。


とりあえず繰り返し電話して、おっ、繋がった。


【玲奈、電車止まってるね、無理かな、今日?】


【歩いて向かってる、もうすぐ着くよ!】


早すぎない?どうしてそんなに早く…


【早すぎでしょ、どうしてそんなに?】


【ユキが楽しみで楽しみでね、落ち着かなくて、昨日ね、遊園地近くのホテルに泊まったの、余計な出費だったよ。ほんと】


そんな張り切って、これは無理してでも合流する!


【解った。俺達も大急ぎで行く。じゃね】


電話を切り、バタバタ!大慌ての俺達。


【おい、急ごう、るい!アプリでタクシー呼ぶ、なかなか近く走ってないなー、とりあえず急いで!】


【涼ちゃん、もう慌ただしいな〜、そんなに早く行っても開いてないでしょ?ユキに早く会いたいのは解るけどさ】


タクシー近くを走ってる。到着まで5分か。


俺とるいはタクシーに。遊園地まで。

とんだ出費だ。痛すぎる。


遊園地入口に到着!、もう玲奈達来てる。


【涼さ~ん、こっち!】


ユキ、そんなに楽しみにしてたんだね!

俺も楽しみだったよ。


【涼、早かったね。電車止まってるから、ここ空いてるね。開いて無いけどね、聞いてる涼?】


ユキ、相変わらず可愛いね。


【ユキ、肩車しよ】


【ありがとう、涼さん!】


るいも、


【ユキちゃん、これあげる!】


【可愛い!ユキ大事にするね、るいちゃんありがと】


るい、よく忘れなかったね、ぬいぐるみ。

ユキ喜んでる!


【ユキ、あっちのコンビニでジュース買いに行こう!暑いからね、スポーツドリンクも】


俺とユキはコンビニへ。


戻ってきたら、あれ?二人でニヤニヤ…どした?


玲奈が、


【涼。あのさー、ユキのこと可愛くて可愛くて!

親だったらちょ~甘甘!わがままに育つね】


るいも、


【ユキは子供だからさ、解るけどね、甘すぎだね、きっと何やっても怒らないね】


そんなふうに見えてんの?俺


確かに可愛い!でも、娘だと思ってるからね。

ユキを俺はじっと見て、不思議に思ったユキは、


【ん?どうしたの?涼さん?】


【なんでもない、俺朝から慌ててたから、汗臭いかな?と、思ってさ。大丈夫かな?】


ユキは、クンクン、クンクン。


【なんか、変な匂いする。あんまり好きな匂いじゃない…】


ガーン!!!ショック!!!


玲奈が、


【やっぱね、汗臭いとね、どれどれ、クンクン、おっ、いい匂いじゃん。さてはデオドラントだな】


るいも、クンクン!


【涼ちゃん、ナイス!これならいいね!】


そうか、デオドラント効果あるね。

ユキは嫌いな匂いだったのか、ごめんね。


それから。暫く待って。ようやく開園。

なんかアトラクション中止多いな。


アナウンスが流れ…


※本日は交通障害のためスタッフが不足しており…※


そういうことか、凄く空いてるもんね。

仕方ない、乗れるものは、おっ、幽霊屋敷!

これはやってる!


るいが、元気なく、


【涼ちゃん、入るの…】


【るい、怖い?やめておく?】 


玲奈は、


【いいねー、こういうのワクワクする】


ユキも、


【ワクワクするー】


るいは怖いのか?どうしよう。


【涼ちゃん、ユキ達と入ってきて、待ってるから】


えー、それは可哀想だよ、るい一人って。

それにるい一人にするとね、男達が寄ってきて…

それも心配。


ユキが、


【るいちゃんも入ろうよ、大丈夫だよ、涼さんいるから】


るいも渋々、


【…うん、途中無理だったらリタイアするね…】


とりあえず全員で入ることに。実はここ恐怖で

有名な…後から知ったよ、それ。


全員で恐る恐る、入り、扉のたびに俺が先頭に。

先頭って半端なく怖いぞ!


【ギャー、触った、何かが触った!】


るい、パニック!玲奈にぶつかり突き飛ばされ、


【もう、るい、痛いな。気をつけて、ん?

ギャー!後ろ、後ろに追ってきてるっ!】


危ないよ、玲奈も。俺ユキと手を繋いでいるんだぞ!


【後ろ!後ろ、早く進んで、遅い、涼!】


玲奈が俺とるいを追い抜かし、高速で走り去った。

あいつ、ユキ置いていきやがった。

 

るい、どうした?いないぞ。


【涼ちゃんー、うゎーん!😭】


どうした、るい!どこだ。どこで、泣いてる?


俺は戻り、腰を抜かしたるいを引っ張り、

玲奈がはるか先で騒いでる。


【どこ?涼!何一人にしてんの、馬鹿!】


お前が勝手に抜かして行ったんだろ!玲奈!


【ギャー、目の前、涼ちゃん、目の前っ!】


なんだ、るい。目の前って?うわっ!吊るされた

幽霊👻これはビビった!


【ワ~ン、怖いよ、涼さーん😭】


ユキ大泣き、大丈夫だからね。よし、俺が抱っこ

するよ。


【涼ちゃん、遅い、どいてどいて!】


るい、危ない。走るなよ。

おっ、👻追っかけてきた。るい、物凄い速度で走り去った。確かにこれは怖いぞ。


ユキが、👻見て、


【もう、帰るー、怖いよ】


俺にしがみつき、可愛いけど。可哀想にも。


【だから、どこにいんの!馬鹿、涼!】


遥か先で玲奈が…お前のことはもう知らん。

ユキ置いていった罰だ!


るいにやっと追いついた。なんか様子おかしい。


【涼ちゃん…なんか…気持ち悪い…😰】


待て待て待て!!!ここで吐くな~~~~~~~!


間に合わない…吐いちゃった。諦めよう…

るい、可哀想に🤮


ここで、るい。リタイア。半分意識ない、るいが

おばけのスタッフに付き添ってもらい、出口へ。


ごめんね、俺達は先に行ってるね。


【ユキ、大丈夫?】


疲れたのでユキをおろした。大丈夫?


【大丈夫、手を繋いでいて、涼ちゃん】


守らないと、こんな不安がってるユキ始めてみた。

追ってくる👻ってほんと怖いよ、大人でも。


【涼、いい加減に来いよ!遅い!馬鹿っ!】


玲奈…どうぞご自由に騒いでください!

あいつの方が馬鹿だよ。


騒がしいな。後方で。


【ウワ!痛い、気をつけて、大丈夫ですから、

ホゲ!】


【大丈夫ですから、もうすぐに…ゲボ!】


【脛だ。脛に気をつけろ、危ない!ウギャ!】


何だ、何だ、何が起きてる!


遥か後方で大騒ぎ!大人数で何か起きてる。


確か脛って言ってるけど、まさか!

るい…、お前何やってるんだ!


【ふざけるなよ、そんな👻怖いとか思うかっ!

来いよ、叩きのめしてやる!】


あちゃー、るいだ。👻スタッフ相手に大暴れしてる。これは後で謝るしかない。スタッフ、すまん。


とりあえず、玲奈が見えない!あいつ、どこまで。


【ユキ、抱っこして走るね、いい?汗臭いけど】


【涼さん、ありがと。目を瞑っているね】


それがいいね。ユキ。見てなければ怖くないね。

子供って体温高いよな、暑ーーーーー!


【玲奈!どこだよ】


【早く来いってっ!涼】


走ってるよ、あー、もう、汗だく。

あっ、やっと見えた。こんな先まで、

普通、ユキ置いて行かないだろ!まったくもう。


【玲奈、やっと追いついた…疲れた】


【涼、遅すぎ!あれ、るいは?】


【👻相手に暴れてる。後で謝るよ】


【???】


もう、説明するのも面倒!早く行こう。


【ユキ、大丈夫だった?】


ユキ、うなずく。ユキも汗びっしょり。

怖かったんだね。頑張ったね、いい子。


玲奈が急に引っ張る!


【涼、あれ何?】


あれって?何だこれ!ホロスコープ!

凄いリアル。とんでもない大きさのおばけが、

覆いかぶさる。


【キャ~!涼、怖いよ〜!】


玲奈、危ない、引っ張るな!

俺は転んでしまい、暗いからよく見えない。


立ち上がろうとした、瞬間、痛い!足が〜、

捻って転んで、あっ、柔らかいぞ。

ん?なんだこれ。


【涼…ちょっと…】


何ということを!誰も見てないな。

事故とはいえ玲奈に………😚

久しぶりのキスって、気まずい!


【ごめん、玲奈】


【大丈夫…足痛めたの?】


【ちょっとね、ユキはどこ?】


【お母さん、涼さん、ここだよ。もう出口!】


あー、良かった!無事ゴール!おめでとう㊗


……………明るくなって、なんか気まずい。

玲奈も大人しく…なんだこれ余計に気まずい…


やっと出れた〜。疲れて足痛い。


るいが、落ち込んでる。しょぼーんと。

玲奈も大人しくなってる。キス事故だからね。

ユキ、汗だく。怖かったんだね。お疲れ様。


【お客様、ちょっとこちらへ】


るいの大暴れで、打撲2名、擦り傷2名………

本当にごめんなさい。すみませんでした。

厳重注意で済んだけど、るい、お前ってやつは!


【ちょっと、休もうよ】


俺の提案にみんな賛成!


フードコートで休憩。疲れた、とても疲れた。

俺汗だく、良かった着替え持ってて。


【俺、着替えてくるね】


トイレで着替えて、戻ってくると、三人の

楽しい笑い声が聞こえてくる。


玲奈ともこんな関係に戻れるとはね。

キスのことは…もう気にしないでおこう。


なんか微笑ましいね、こういうの。


着替えたけど、デオドラントを忘れた。

大丈夫かな?クンクン🐕











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