第22話 初恋

やっと暗闇から出れる。

どこだろう?元に戻れたらいいけど、

戻れなくなったら、るい、お前のせいだぞ!

さきの指示全然聞いて無くて…

感情先走ってさ…


【何、涼ちゃん、私のせい?】


【誰もそんなこと言ってないだろ!】


【ほら、怒ってるじゃん、涼ちゃんがユキとイチャつくからさ、ユキも悪い!、聞いてる、ユキ?】


あれ、どこだ?ユキ


着いたよな?ここに、ユキ。抱っこしていたはず。何処に行った?


【ここ!】


ユキの声だ。良かった、三人で無事に戻れた。

ユキも子供に戻ってる。


【ユキ~!!】


玲奈走ってきた。そうか、追っかけて来たってことは戻れた時間はほぼ同じ。


【ユキ無事だよ、玲奈】


【ありがとう、もう、急に飛び出して。事故にあったらどうするの!】


ユキは、下を向いて、


【ごめんなさい…涼さんに会いたくて】


玲奈が、クスって笑って、


【いくら好きでも恋人じゃないんだから。ユキ。…

涼、るい、何日かユキ預かってもらえる?私も

ちょっと要事があって】


俺はいいけど…るい…どうだろう…


るいが、ユキに、話しかけてる。


【ユキちゃん、涼ちゃんの匂い嗅がないなら

いいよ。約束守れる?】


ユキはうなずく。


それを聞いた玲奈が、


【何、匂いって?涼、そんないい匂いするの?ちょっと嗅がせて!、クンクン、臭っ!何、汗臭いじゃん】


るいも笑って、


【そうでしょー、玲奈さんもそう思うよね、ユキちゃん、涼ちゃんの匂い好きなんだって】


玲奈がユキの目線に合わせて、


【ユキ~、涼のこの匂いは臭いって。とてもじゃないけど、いい匂いってことはない!】


ユキは、


【臭くないもん。いい匂いだもん。涼さん、

安心する匂いだもん!】


俺、ディスられてるの?褒められてるの?

とにかく早くシャワーを浴びて着替えたい。


【玲奈、俺はシャワー浴びてからでいいかな?】


【もちろん、汗臭いからね。じゃ後でね】


俺とるいは帰り道に、アイスコーヒーをコンビニで買って飲みながら、そばで手を繋いでる、るいに、


【ごめん、ちょっと嫌な思いさせたね】


るいは、ストローを口元から離さず、俺を見て、

ニコッと!もう怒ってないね。


このストローを加えてる表情!

そこで微笑むって、凄く魅力的!最高!


ここに戻ってこれて、何もかも元通り。


るいはあの時は迷わずに、俺のあとを追いかけて

来てくれた。何の躊躇なく飛び込んでくれた。


るい、ストロー加えて、ちょっと可愛すぎて、

我慢できない!


【ちょっといい?暫くじっとして】


るいの後ろに、俺はるいを抱きしめた。

可愛い!愛おしい!少し汗かいてるね、るい。

その匂いも癒やされる!クンクン!


【涼ちゃん…汗臭いって。私も、ちょっと、ちょっと、くすぐったいって!】


【いいんだよ、るいの汗だから】


るいも、俺の腕に触れながら、嬉しそうに。

人目もあるが、気にしない。


【涼ちゃん。ユキ、甘えさせたりしてもいいからね。でも、私も甘えたいな…時々は】


るい、甘えたいの?なんだよ、遠慮なくどうぞ。


【じゃ、お姫様抱っこでいいかな?】


俺は軽くるいを持ち上げた。人目もあるが。


【涼ちゃん、ありがと………臭っ!汗くさ!】


俺の汗、そんなに臭いのか………………


【急いでシャワーだね、俺先に入っていいよね?】


【私も汗臭いけど…】


【じゃ、二人で入っちゃおう!】


【涼ちゃん………………変なことに考えてない?】


【ないよ、早くシャワー浴びて汗流したいだけ!】


とにかく無事に戻れたよ。それはそうと、重要なことを、さきに伝えないと。


何だっけ?さきなんて話してたかな?


※私にパラレルワールドは存在していない、時間の繋がりを調べてと伝えて※


思い出した!それだ!


るい、👕に短パン、寝る気ですか?


【涼ちゃん、ちょっと来て、クンクン!ん、

いい匂い!これならずっと…くっつける!】


【るいも、いい匂い!お互いさっぱりしたね】


【何か疲れた一日だったね】


玲奈から連絡が、早く来いってこと?


【ごめん、ユキお風呂入って寝ちゃった。明日はそっちに行くから。今夜は休んで。るいと】


【解った。じゃ明日に】


るい、二人きりだよ。


【涼ちゃん…眠くなってきた…🥱】


るいも寝ちゃったね。俺に寄りかかって。

何か楽しい夢見てるのかな?笑ってる。


これじゃ、離れられない。


さきにしっかり伝えよう。何があっても、

るいと離れることはできないと。


るいの頬を撫でながら、俺は愛情が溢れ出し…


るいの寝顔にチュ😚!起きるなよ。


【ん~~涼ちゃんー、💤】


るい、ヨダレ!まぁ。いいか。るい…のなら。


俺も寝よう。るいを起こさないように。

るいをとりあえずベッドに、大丈夫、起きてない。


………………………………………………………


明日、ユキも連れてさきに会いに行こう。

それまでに解っていることをまとめておこう。


時空の狭間の解明、未来のさきが教えてくれた、

時間の繋がり…安心した世界になるには?


るいと接触して、ユキと接触して、現れた

時空の狭間。


時間をコントローして、戻れたのは、

るい、ユキ、俺の三人で同じ行動したとき。


まず、俺とどちらかが接触 & 何かの条件。

ここで現れる時空の狭間に三人目の協力。


もし、これが正しいなら時空の狭間の飲み込まれるのも恐れることはない。戻れるからだ。


やはり発生源を突き止めないとならない。

いずれにせよ、俺が何らかの鍵を握ってるとなる。










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