欧州留学短歌

蜜柑桜

毎日が波乱

パスポートパス手にし 「滞在許可まだ 大丈夫!?」

     聞かれて笑う 空港職員



寮ついた 一日終わった さあご飯!

     包丁買わなきゃ 始まらなかった



開店後 珈琲買いに スーパーへ

     卵パックから 響く雛の声



灼熱の 夏の寮の庭 イベントか

     大音声に 強制徹夜



トラムにて 日常会話の テクストは

     「月に変わってunter dem Namen des Mondes おしおきしますwerde ich dich bestrafen!



図書館は 名前告げずとも 資料くる

     馴染みの司書さん こちら名知らず



移民局 言ってることが 違うじゃない 

     郷に入っては 郷に従え



集中ゼミ お昼は皆で 外ご飯

     教授の手には 昼からシャンパン



スカイプで 同期にドイツ語 笑われる

     方言だって 知らなかったもん



アパートに 初めて内覧 大家さん

     英語の気遣い 杏のケーキと

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