第15話 家庭裁判

 子供に会わせて欲しい。


 家庭裁判所で、毎回夫から伝えられる事。


 子供は、『会いたくない、手紙も書きたくないぐらい』。

 私が言うことは、『時がたって子供が会いたいと思ったら会えばいい、今はそっとしてて欲しい』。


 子供は、裁判がある間は、不安定になり学校も不登校になりました。


 家庭裁判所では、なぜ離婚したいかの理由は、伝えられてないため、彼がこれまでやってきたモラハラや行動は、伝えられてないのです。


 夫自身は、全く離婚に至る原因がモラハラで家庭がバラバラになった事を理解してないのです。



 それが繰り返され1年3ヶ月がたった頃、やっと終わりがきました。それは、ほんの数十分の事でした。彼が離婚に応じたからです。長かった…。ただそれだけ、安堵感。やっと恐怖から、解放される、そう思いました。

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