第18話 街中散策
馬車の運転士は、ホテル以降帰って行っていたので、祖父母の家にはホテルに用意してもらった馬車できたため、その馬車を帰らせて、私は祖父母が用意してくれた馬車に乗った。後ろに、2人の騎士を連れて来たので、少し目立つが、仕方ない。
街はとても賑やかだった。所々にお店の露店販売があり、カフェや道具屋、なんでも揃っていた。
私はまず本屋に向かった。こちらの国は、特に妖精や精霊、聖獣に関する本が多いので、それが見たいからだ。本屋のなかは、木でできた作りで、2階や3階もあった。少しくらいがとても居心地の良い落ち着いた雰囲気のお店だった。妖精や聖獣の本は、すぐに見つかった。何冊かお目当ての本を手に取り、本屋を後にした。
その後は、アリーナと共に色々なお店を巡り、私たちはご飯やお菓子を買って、それからすぐに精霊の森へ行った。精霊の森は、涼しい風が吹いていて、とても気持ち良い空気が流れていた。妖精たちがたくさん出て来て、ジャスミンはとても楽しそうに会話していた。私も妖精たちと話した。少し奥まったところに行ったので、人には見られていない。私は、クッキーの入ったバックを開き、その場にシーツをひいて、置いた。そのシーツの上に座りながら、私は妖精たちと話した。妖精たちが、
「クッキーもらうね。」
と言って、美味しそうにパクパク食べている。
「ウエスターナにこれて嬉しいわ。」
「ジャスミンといたなら、あの小さいお嬢さんだったね!大きくなったね!」
明るく口々に答えてくれる妖精たちはとても可愛らしい。パタパタと羽を動かしながら、キラキラしたものが羽から落ちながら飛ぶ姿は、とても綺麗だ。
「またすぐくるから、またお話ししましょ。」
人通りジャスミンが話した後、私たちは急いで帰った。私は持って来ていたクッキーのバッグをしまった。割と早めに帰ったのは、あの男の人が心配だからだくらいで目が覚めるかしら?」
「明日には目が覚めると思うよ。」
あくびをしていたラルクが答えた。
夏に入りたての気持ち良い風が吹いている。庭にはちらほら妖精たちが飛んでいた。
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