僕が好きな幼馴染みは僕を好きじゃなかったから、失恋(自転車)旅行に行ってきた

天風 繋

第1部 『起』 幼馴染み

序章

第0話 初旅 -失恋1-

第0話

「瀬里、ずっと好きだったんだ。

僕と付き合ってほしい」


僕は、幼馴染みの前嶋 瀬里に体育館裏で告白をしていた。


彼女は、茶髪でボブヘアのギャル。


でも、幼い頃から瀬里の事を知ってる僕は、彼女の中にある優しさを覚えている。


だから、僕は彼女に告白をした。


「は?別に尚弥の事なんか好きじゃないし」


瀬里に、そう言われた。


僕は、振られたんだ。


あはは、僕は何も瀬里の事わかってなかったんだな。


「そっか、じゃあ・・・さよなら。瀬里」


僕は、彼女を残して走り出した。


今日は、1学期の終業式だった。


明日からは、夏休みだ。


はは、旅に出よう。


デートしようと貯めていたお金もある。


ついでだ。


身体を鍛えよう。


そうか、自転車で日本一周とか目指してみよう。


テントを積んで。


僕は、家に辿り着くと急いで旅支度を済ませた。


両親は、遅くに帰ってくるから置手紙だけしておこう。


「旅に出ます。自転車で行ってきます」と書いてテーブルに置く。


去年買ったマウンテンバイク。


今日からの相棒だ。


この町にいると瀬里の事を思い出しちゃう。


早く出よう。


僕は、まず西に向かうことにした。

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