矢崎の変人な過去?
猫カイト
第1話 初出勤とゴミ?
私は今日から夢にまで見た仕事を始める。
その仕事とは小説と密接に関わる仕事。
そう!編集者だ!
私は心を踊らせエレベーターが来るのを待つ。
このエレベーターに乗れば私の夢にまでみた
出版社榎本出版。
有名小説家の榊原恵を排出した出版社だ!
私はそんな職場で働けるのかと心を踊らせ、エレベーターが到着するのを待つ。
「楽しみだなぁ~どんな小説に会えるんだろ!」
そんな期待に心を動かしているうちにエレベーターが到着する。
私はエレベーターに入り榎本出版がある階にボタンを押す。
扉がもうすぐ閉まろうとする時、突風のように駆け抜ける女性がエレベーターに入ろうとする。
私は急いでドアの開ボタンを押す。
「やったー間に合った!ありがとー ここで遅刻したらまた先輩にどやされる所だったよ!」
彼女は汗を拭きながらお礼を言う。
「君見たこと無いね新人さん?私は椿 恵よろしくね!」
「わ、私は矢崎 下蓮です!よろしくお願いします!椿先輩!」
「先輩とか止めてよーこそばゆい!椿でいいよー」
「そ、そうですか?じゃあよろしくお願いします!椿さん!」
そんな挨拶をしていると扉が開く。
「だから椿でいいって!」
「でもいきなり先輩を呼び捨てにするわけには..」
「可愛い奴だねーよし私が一杯可愛がってあ..げッ!」
椿さんに胸を揉まれようとしたその時扉が空く。
「遅刻ギリギリで人にセクハラとはいいご身分だな!」
「せ、先輩!?こ、これは違くて、緊張をほぐすためと言いますか...なんといいますか。」
「言い訳はいい!とっととタイムカード切ってこい!」
「わ、分かりましたーヤーちゃんまた後でね!」
椿さんはその場から逃げるように高速でダッシュ消えていく。
「はぁ、まったく椿の奴...新人か?」
「は、はい新人の矢崎下蓮といいます!よろしくお願いします!」
「ようこそ夢の島榎本出版社へ。お前の席はこっちだ。」
「夢の島?」
と私は疑問を持ちながら先輩についていく。
「ここがお前のデスクだ。しばらくは椿について仕事を学んでもらう。あのセクハラ魔につけるのは嫌なんだがこれも伝統なんでな。」
「あ、あの先輩?編集長とかに挨拶はいいんですか?」
「編集長...か。そんなもんここには居ねぇよ。
一応俺がトップって事になってる。」
私はあたまに疑問を浮かべる。
社長がいない?どう言うことだろう。
「まぁ、その辺は椿に聞け。俺はもう行く。」
「ま、待ってください先輩!名前は!?」
「あぁ、そうだったな。俺は稲葉幸治だ。よろ...る思.が...」
先輩は自分の名前だけつげさっていく。
最後の方はよく聞こえなかった。
「ヤーちゃんの教育担当とは嬉しいねぇ。色々教育しちゃうぞー」
手をワシワシしながら椿さんは笑顔で私に仕事を教える。
「仕事はこんなもんだね。何か聞きたいことは?」
「あ、あの稲葉先輩がここは夢の島だって言ってましたけど何でですか?」
「あぁ、それはね...」
椿さんは笑顔から悲しい顔に変わる。
「ここはね、ゴミの行くつく先なんだよ。」
「ゴミ!?」
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