マリコGID・サイコパス

しおとれもん

第1話GIDマリコの恋とドジャーススイング!

ッ!

 片膝を立て、日本の野球の様に右脚から左脚へ体重移動してやや水平にドジャーススイング!

 風船の様に割れたカレンの頭蓋とノースショアの北側に有る波打ち際の間隙に緩衝していた。脇を締めてダウンスイング!


 割れたスイカの赤い実は勢い良く飛び散り鮮血の中には、破壊された頭蓋に潜む脳までも夥しい深紅の放物線を描いていた。


「まるでスイカみたい。」よっこらしょと、カレンをひっくり返し胎児が息づくカレンの腹に懐を目掛けて忍ばせておいたサバイバルナイフを垂直に突き立て、ヘソの下あたりから割腹した!


「生臭いわね、吐きそう…。」


ヌルヌルと掌を滑らせ臓物を掻き分けていたマリコは子宮を探り当てた!


「只今より閉塞された胎児の救出オペに入ります!」


独り言を言い…無花果を切る様にザクザクと裂いた!


 5か月後・・・、

「あなたの子供が欲しいのよ?」


「さあ早く、サクッとやってちょうだい秀雄!?」


 六甲山頂から麓への裏六甲有料道路へアクセス出来車道は急勾配でたまに運転を休める為に駐車スペースが空いているサイトがあった。


そこは車2台を駐車出来るスペースが空いていた。


雲一つ無い快晴だった。 



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