迷子の迷子のお兄ちゃん

「すみません、迷子です」

 中学生ぐらいの男の子が、泣いている小さい子を迷子センターに引き連れて来た。凄い頼もしい! お姉さん感激しちゃう!

「ありがとう! 後は私に任せてね!」

私は小さい子の手を取った。すると、男の子が私の服の裾を掴んだ。

「えっと、僕も……迷子です……」

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