それぞれのなかにある それぞれの少年
朝 はやく起きたのに雨
曇りの朝は もったいないとおもう
めぐみの雨のときもあれば
ゆううつな雨のときもあるから
なんだか おかしい
雨の上から聞こえる 飛行機の通過音
くるくると回る 回転灯
お先にどうぞの パッシング
曇りのなかにも ちゃんと光はあって
ゆううつも めぐみも すべてが
くるくると 吸いこまれていく
ばかみたいな気分になっても
誰かにとっては 本当だから
ていねいに 言葉を吐き出す
鉢植えも クッションも
知らない音楽も
誰かにとっての 本当だから
ゆっくりと
コーヒー豆挽いていくように
朝を 迎えた
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