第19話 通話

通学路にいるお婆さん。

放置されたブラウン管テレビの前で、牛乳瓶の口を耳に当てている。

口に当てて、また耳に当てる。


恋人と公衆電話で話してるんだって。


クラスの男子がからかったら、牛乳瓶を耳に当てられた。


それ以来、お婆さんにチュッチュされる音が耳から離れないんだって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る