第2話 森の中の案山子

ははは、驚いたかい。

ライトが案山子を照らすんだ。

女房のためさ。

あいつはこの森が好きだったし、焼くのも忍びなくてなあ。

カラスや野犬の心配もなく眠れるってわけだ。

俺は間に合わなかったがなあ。ははは。

再び閃光が走ると老人はおらず。

枯れ木の根元に食い荒らされた遺体があった。

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