女神

君は 人気者だから

僕は 遠くで見てるだけ


取り巻き達の 更に遠く

君が太陽だとしたら

僕は遙か遠くの海王星


光の届かぬ 暗い星で

光そのもの 貴方に憧れ


せめて 一目置かれるようにと

勉強だけは 頑張った


ある日 人生初の告白が

同じクラス となりの席


まるで 星に例えるなら

青緑色の 天王星


物静かで しとやかで

真っ赤な顔が 可愛く思えた


きっと僕も 真っ赤だろう

誰もいない 放課後の教室


扉の方で 音がした

視線を向けると 光の女神


今にも怒りそうで 泣きそうな


どうしよう

この先 始まる展開が

どうなっていくのか 

わからない


あまりにも 低くて幼い

僕の 恋愛経験値

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