詩集 詩箱

TiLA

第1話 万葉箱

点と点が結ばり線になり


線と線が繋がり面を作り


面で囲んで箱となる


文字と文字が並びて言葉になり


言葉と言葉を紡いで詩を作り


心を包む箱となる


この詩箱うたばこ


目に見えない


触ることもできない


そんな不思議な


心を入れて


届けたい


伝えたい


もっとあなたに


知ってほしい


どんなに文字を入れ替えても


いくら言葉を並べても


映しきれない


心なれど


届けたい


伝えたい


あなたのことを


もっと知りたい


百の言葉で足らないなら


千の言葉で


千の言葉で足らないなら


よろずの言葉で


届けたい


伝えたい


今あなたに


言の葉を紡いでうたにして


心を包む箱として


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