第27話 演説の日/『誰が為の応援』
生徒会選挙の応援演説で、立候補者がひくほどの熱量で弁論を繰り広げた彼は生ける伝説となった。
おかげで伝統ある応援団長に選ばれ、パフォーマンスで定評を得た。
人気者になったし、指定校推薦にも有利に働いた。
「あいつマジでいい奴だよな」
……彼はパフォーマンスが得意ということをお忘れで?
◆6月27日は「演説の日」/2023年6月27日作
#140字小説『誰が為の応援』
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