竹の葉に風吹き抜けり　上がる上がるよわたしのこころ

笹の葉が空に融けゆく春の午後　髪靡（なび）かせて風音（かざおと）見ゆる

春風に緑囁く　見えねども見ゆる気がする精霊の舞い

ヤマツツジ色鮮やかに咲き誇る春吹く風に花の香（か）乗せて

風渡る音の清（さや）かに見えにけり　緑うたうよ春のよろこび

白雲（しらくも）の放射状にて　吾（わ）が心気持ち新たに春に伸びゆく

茜さす日の光にて緑葉（みどりは）の煌めきたるを目細め眺む

赤色や赤紫に咲きにけり　今が盛りのツツジの花よ

詩（うた）うたう緑の山の樹々たちよ　静けさ忘れた街の喧噪

風吹けば葉が囁きて空と海碧く煌めき心を飛ばす

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