第6話 ゆらゆら

花びらが 一皿 舞い降りても


歪んでしまう


雨が降ったら 天地創造レベル


川面かわもに映った世界こそが


私の住まう 場所ではないか


そんな気分になるのです


すみっこで くぱくぱしてる


うすらデカい ぼらこそが


私の赤い糸の先やもしれぬ


近々死んじまって 来世が こいつの子供で


鯔背いなせと呼ばれるのも 悪くない


街が沈んで 


水面みなものほうが 本物みたいにキラキラと


あかりともして 艶やかに浮かび上がる頃


気もちが ぷかり 


ずいぶん ようなって


揺れないお家に 帰ります


ぽてりぽちり


ちゃんと歩いて 帰れます




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