第15話:トレンド入りしてるんだけど!(二度目)

「という訳で、今回の作戦は大成功。ぶいっ」


「作戦?」


「良かったです!」


「まぁ優希だしね」


「流石ユウキ(様)」」


「さすがおにーちゃん!」


「流石ですお兄さん」


「だから誰か説明を……」


「流石ご主人様です!」


「流石は旦那様でス」


「もう……いいです……」


「あはは……流石に優希さんが可哀想なので、教えませんか?」


「そうね」


「ん、じゃあねたばらし」


そう言ってユフィが出してきたのは俺が付けたボディカメラにパソコンだった。


「まさか……」


「ん、生配信してた」


「うそん……」


「ほっ……本当ですっ!」


「え?巴ちゃんもグルなの?」


「正確には、御爺様の提案が最初です」


「厳徳さんかぁ……あの人ならやるなぁ……」


「それでこれが今のSNSだよ」


「うそん……」


耀が見せてくれたTwi〇terのトレンドが1~10まで全部俺の話題だった。


「これでもう国は、ユウキを無視できない」


「そうですわね、ユウキ様のこの世界での重要度が今は国宝クラスですから」


「国宝って……そんな」


「いえ、ユウキ様は自己を過小評価し過ぎです!」


「そうだな、ユウキは私達世界でも最重要な存在、しかもダンジョンに対して未熟なこの世界ではユウキの存在は一国に匹敵する程だ」


「そうですね、現在この国でトップクラスに強いのが優希さんです、正直核やミサイルの不意打ちでもない限り、倒すことはできませんでしょうから。それにユフィさんの魔石による電子製品へのエネルギー供給、効率次第ですが温暖化が進行するこの世界ではどの国も喉から手が出る程欲しいんですよ」


「なんか巴ちゃんが……」


「すっごい大人な話してる……」


巴ちゃんの説明を聞いていた春華と冬華が驚いた顔をしている。


元々成績優秀な中学校に居た巴ちゃんがお爺さんの会社を引き継いでいる時点で凄いんだけど、今は大人と交渉事までしているというんだから驚きだ。


「とゆうか何で優希がそこまでわからないのよ……」


「いやぁ……政治的な部分はエアリスに任せっきりだったから……」


「それで良いんですよユウキ様は、最強の武器は使わないから最強なのです、それに私達の世界はそこそこ平和ですから」


「助かるよ……」


「「はい!任せて下さい!」」


「それで、厳徳さんの考え的にこの次はどうするの?」


「えっとですね……放置だそうです」


「へ?」


「世間が勝手に話題にするし、方厳ほうげん……お父様が頃合いで接触して来るまで普通に生活してればいいとの事です」


「じゃあ観光して帰ろうか?俺は一旦報告に行くけど……」


「「「「「「さんせーい!!」」」」」」


「じゃあ、宿をお取りしますね~♪」


◇◆◇◆◇◆◇◆

「よっと……」


先に皆が宿に向かう間、俺は一旦転移で自宅に戻っていた。


「—————♫♩♫♩」


するとタイミングよく綴さんから通話がかかって来た。


「はい、上凪です」


『優希君!お疲れ様~それなりに心配はしてたけど大丈夫だった?』


「あれ?てっきり配信を見てるのかと……」


『あはは……諏訪湖周辺にモンスターが出るから、自衛隊の駐屯地に要請や防衛省に報告しに行ったりで大変だったんだよ~』


「お疲れ様です……」


『それで、今日戻ってくるの?』


「はい、俺だけ報告をした後、皆が泊る旅館に戻ります」


『いいなぁ!!私もいきたーい!!』


「綴さん明日仕事じゃないんですか?」


『出張にするもん!どうせ現地に行くし!』


「あはは……それじゃあ報告に向かいますので総務省で良いんですか?」


『うんにゃ、ダンジョン庁に来てくれていいよ。身元確認諸々はウチで引き受けたし』


「わかりました、じゃあ今から向かいますので……1時間かからない位ですかね?」


『わかったわ~待ってるから入ったら、受付で私を呼んでね』


「わかりました、では後で」


通話が終わり駅へ向かう、たまには電車に乗ってゆったりとゆったりと行こう。


そう思い駅へ向かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆

結論から言おう……電車に乗れなかった。


正確には乗れたけど、逃げ出したが正しい。


「あれだけカメラ向けられるのって、怖いんだなぁ…」


ただ電車に乗っていたらいきなり写真を撮られ始めて、気付いたら車内の人半分以上がひたすら写真を撮っていた。


「うわーマジか……」


SNSを見ると、された俺の写真が沢山出回っていて、無法地帯だった……


「はぁ……空飛んでくか……」


その前に……綴さんに通話をかける。


『はい、綴です、どうしたの優希君?』


「えっとですね……」


先程あった事を話す、綴さんは後は任せてそのまま空を飛んで来てと言った。


そして、それから20分程でダンジョン庁の屋上に着いた。


「お疲れ~大変だったね」


「えぇ……まさかあそこまで大事になるとは……」


「鉄道会社にはこちらから連絡を入れてあるから、清算とかは大丈夫よ」


「ありがとうございます」


屋上の扉を潜り階段を下る。


「そうそう、先にウチのトップが話があるそうよ」


「わかりました」


「じゃあ案内するわね」



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あとがき

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