第16話:サルデーニャ島到着…おいちょっとまて

それから飛行機(厳徳さんのプライベートジェット)に乗り15時間、テレビゲームや食事、睡眠は経て俺達はイタリアのローマへ降り立った。


実はダンジョン出現で変化した都市の中でも有名で、ローマ自体に史跡が多かったのもあり、現在はコロッセオやカタコンベがダンジョン化してしまった。


コロッセオは獣型のモンスターと剣闘士の見た目をしたゾンビが出現する。


カタコンベは基本的にスケルトンが現れる、稀にゴーストが出る事がある。


(まあ今回は厳徳さんおススメのサルデーニャ島なんだけどね)


パンフレット見てると地中海に浮かぶ島で綺麗なビーチや色鮮やかな街並みが見れる島らしい。


(確か、情報屋さんと会うのが3日目だったよね)


情報屋さんは先にこっちへ来ていて独自に動いているらしいので合流が3日後であった。


ぼーっとしていると目先のカフェで耀達がお茶をしていた、メアリーはイタリア語で対応している。


(翻訳にとは言われたけど…イタリア語も喋れるのか、英語だけだと思ってた)


そう考えながらボーっとしていると、俺達への荷物へ近づく奴が居た、あっメアリーに捕まった。


そうして騒ぎが始まると、俺の隣に居た男が俺の財布に手を伸ばしているので腕を掴み引き倒す。


「EHI! Lasciarsi andare!(おい!手を放せ)」


「あーごめんな、俺イタリア語わかんないのよ」


「Fanculo!Non essere sciocco!!(くそ!ふざけるな!)」


「ぎゃーぎゃーうるさいなぁ……」


そうこうしてるうちに耀達の方へは警備員が来てスリは連行された、その後メアリーがこちらに来て再度警備員を呼んでくれた。


「ユウキ様すみませン、遅れましタ」


「大丈夫大丈夫、メアリーは怪我してない?」


「大丈夫デス、鷲司さんニ鍛えられましタ」


「そうか、それなら安心だ。でも無理はしないでね、それと耀達を守ってくれてありがとう」


俺の頭半分高いメアリーの頭を撫でて答えるとメアリーは顔を真っ赤にしてる。


「ありがとうござりまス」


それから空港の職員がやって来て、スリの確保の感謝として出発までの待ち時間があるのでラウンジへ通された。


それから30分程して職員さんが来てメアリーと何か話していた、それからメアリーがこちらに来て燃料補給が終わり準備が整ったとの事を伝えてきたので再度プライベートジェットに乗り出発した。




◇◆◇◆

ローマから1時間程で地中海に浮かぶ歴史とリゾートの島サルデーニャ島へ到着した。


「計18時間の長旅だったねー」


「プライベートジェットだから伸び伸びできたけどこれ普通の客席だったらお尻が割れてたわ」


「そうだねぇ…まぁ限界来たら回復魔法で楽にはなるんだけどね」


「そうなの?」


「向こうの世界じゃ普通の馬車の座席にクッションなんて無いもん」


「異世界の人はお尻が鉄で出来てるのかしら…」


「ほんとあれだけは何年経っても慣れなかったよ…」


「それにしても…やっぱり暑いね…」


「暑いけど、蒸し蒸しとした暑さじゃないのは良いわね…」


「そうだね、確か地中海気候だっけ?それのお陰かな?」


「そうですネ、この時期のイタリアハ海風の涼しい地域ならかなり居心地が良いですヨ」


「そうなんだ、ってメアリー父さんたちは終わったの?」


「ハイ、手続き、荷物の積み込み等の諸々は終了致しましタ」


「そっか、ありがとう」


「ありがとうね」


「いエ…これガ仕事ですのデ」


(おぉ、照れてる照れてる…可愛いのう)


そうして空港へ来ていたホテルの送迎に乗りオーシャンビューが自慢とのホテルへ到着した。


だがしかし、着いたホテルの部屋割りだが非常に不味い問題が発生していた。


俺の両親で一部屋。


耀の両親で一部屋。


そして俺と耀で一部屋となっている。


「メアリーはどこに泊まってるんだよ!耀と一緒で良いじゃん!」


「いエ、優希さン、私には別のホテルが与えられていまス」


「俺、そっちに行くよ!?」


「いエ、正確にハ、これかラ仕事があるのデ」


「仕事って?」


「厳徳様より情報屋と会っテ、渡してほしいものがあるとの事デス」


そう言ってアタッシュケースを取り出すメアリー。


「そうか…じゃあ他の部屋は!」


「この時期ニ、サルデーニャ島でホテルなんて取れませんヨ?」


「そうなの?」


「ハイ、サルデーニャ島ハ、人気のリゾート地ですかラ、こノバカンスの時期にハどこも開いテいないかト。おそらく厳徳様モ無理を通して手配ヲしてくれたはずでス」


「うっ……」


そう言われると仕方ない…俺が折れるしか無いのか…


「はイ、それト厳徳様よリ『さっさと卒業しちまえ小僧』と言われましたが…卒業とハ?」


あの爺…帰ったら殴ろう。


「さぁ?わからないかなぁ…」


どうしてくれよう…巴ちゃんに告げ口しておくか…下世話で困ると…


「でハ、すみませン。私急ぎますのデ。アッ優希さンこれヲ」


「これは?」


「ポケット翻訳機デス」


「ありがとう」


そういってメアリーは皆に翻訳機を渡して外に出ていくのであった。



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あとがき



作者です。

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さぁ優希君は卒業しちゃうのか!それとも日和るのか!


メアリー情報更新


メイド服は防刃仕様、ロングスカートで内側に重しが仕込まれていて打撃武器にも使える。

武器はナイフ2本とベレッタ92が2丁、メイド服はスカートが分離出来る。

メアリーの得意言語にイタリア語が追加されました。

これで7ヶ国語です



今日頑張って2話更新したいなぁ…

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