|幕間|女子会

夕食会が終わり女性陣はもう一つのスイートルームに集まっていた。


「しかし巴ちゃんが優希をねぇ…」


「あうぅ…すみません…私もこうなるとは…」


「いやー私は別に良いのよ、優希はどんなに嫁が増えても蔑ろにはしないし、私達をしっかり気遣ってれるもの」


「そうですね…初対面の私にも優しくしてくれましたし…」


「そうそう!聞きたかったんだけど、なんでお見合い辞めちゃったの?」


「それはですね…お会いになった方が以前耀さんに教えていただきました久墨サンだったんです」


「うげぇ…よりにもよってあいつかぁ…」


「耀お姉さん、その久墨さんという人は?」


「あーちっちゃい頃から私を狙ってる奴でね。小学生の頃、優希を階段から突き落としたり、今でも根も葉もない噂を撒いたりしてる奴よ」


「は?そいつ殺そう」


「駄目だよ冬華、殺したら、せめて廃人位にしないと…」


「春華ちゃんが久々にきれてますぅ…」


「春華…貴女って結構苛烈なのね……」


「だって耀さんはムカつかないんですか!?」


「ムカつきはするわよ?でも当の優希が歯牙にもかけない様子なんだもの、だったらそんな小物相手にする必要もないかなーって」


「それはそうですが…」


「まぁもし又私達に直接手を出してくるようなら容赦しないわよ、それこそ命を取ってもいいくらい」


「もしその時は私達も殺ります!」


「それはそうと、メアリー貴方はどうするの?」


「ワタシか?ワタシは……」


「あー優希は、メアリーの過去はそこまで気にしないわよ」


「ちょっとマテ、それはそうゆうコトダ?」


「まぁここからは外に漏らしちゃいけない事なんだけど…皆口外しないって約束できる?」


「「「できます(る)」」」


「それキイタラ、あとモドリ。できなイカ?」


「そうねぇ…優希の秘密になってるし、出来れば漏らさないでくれると嬉しいかな」


「まぁしかたナイ、わたしはいくあてモ、ないからナ」


「じゃあまぁ優希を呼びましょうか」


それから耀が優希を呼び優希が異世界に行った事等が伝えられた。


◇◆◇◆

「「とゆう訳なんだ(なのよ)」」


「はえー優希お兄さんってすごかったんですね」


「まぁ色んな人に助けられたからね…」


「でもじゃあ優希さんの今の年齢って…」


「まぁ向うだと21歳でこっちだと16歳だね」


「どうにかして21歳にしませんか?」


「巴ちゃん意外と大胆な事言うね…」


「えーいいじゃん!」


「そうすれば今すぐ結婚できますし!」


「待てい!春華達はまだ15歳だろ?」


「あー言ってなかったっけ?来月、春華と私誕生日なんだー」


「それを早く言ってくれない!?誕生日プレゼント用意できないじゃん!」


「え!?良いの?」


「そんな悪いですよ!」


「良いの良いの、俺が好きでやるんだから、来月楽しみにしててよ」


「私も用意するわよー!何かすっごいの!」


「耀さん私も手伝っていいですか?」


「OK!やってやりましょう巴ちゃん」


そうして嫁—ズはキャッキャッと騒ぎ始めた。


「それで、メアリーはさっきから固まってるけどどうしたの?」


「い、いヤ荒唐無稽すぎテナ」


「まあ、いきなり異世界だなんだ言われても信じれないよね」


「いヤ言い方がわルかっタ、ユウキが言うならその通りなんだろうガ」


「まぁ騙してる訳じゃないから…」


「イヤ、お前の事は信頼してイル。ワタシも秘密をいわなきゃナ」


そうして改まってメアリーは頭を下げる


「私の火傷を治してくれて感謝スル、もう治らず薬で抑えるしか無いと思っていた痛みも、憎々しい見た目も全部治っタ、本当ニ…本当ニ嬉しいんダ……ありがとう…」


そうして泣き始めるメアリーを優希は優しく抱きしめ頭を撫で始める。


他の嫁達はニヤニヤして眺めているのであった。









◇◆◇◆

◇繧ヲ繝ア繝ィ繝ェ繧オ繝�side◇

「いやー良かったよかった、危うく又闇落ちしちゃうところだった…」


「繧ヲ繝ア繝ィ繝ェ繧オ繝�、よろしかったのですか?」


「んー?どゆうこと?」


「いえ、彼女はまだ早かったのでは?」


「大丈夫大丈夫、彼ならどうにかしてくれるからね」


「だいぶ彼を買っていますね」


「そりゃ愛しの彼だもん♪」


「そうですか…僕は仕事に戻ります」


「いやーありがとう、そっちは任せたよー」


そう言いながら私は手を振る。


(そう、これでいいんだ、アレの贖罪は終わったし。運命は彼の元へ集まるだろう、彼は特別なのだから)






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あとがき



作者です。


今日唐突に二本目上げます!


ストック無いけど、どうにかなるでしょ!


明日は幕間を上げます。

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