約30年……

 BUCK-TICKさんの歌を聴き続けてきました。

 聴かなかった時期が何度かあり、それを踏まえての約30年間です。デビュー当時からの姿を知っています。また聴いてみようかな? と世界観に再び触れるたびに新鮮な驚きとエネルギーを頂いていたものです。離れていた時期はあれど長い間、同じ時間を過ごしていた。それだけに10月に訪れたボーカリスト、櫻井敦司さんの訃報は大きな衝撃でした。正直な所、今もまだ信じられない自分がいます。信じられない……という気持ちは逃げのひとつかもしれません。



 今日の仕事で失敗をして涙が止まらなくなりました。なんで私はこうなんだろう……と。

 失敗は大したことではなかったんです。

 泣くほどのことではなかったけれど、それだけ私の心は疲れきっているのでしょう。

 何をがんばろうが、努力を重ねようが、それに答えてくれる結果は何ひとつない……そのひとつの現実が私を打ちのめしてきます。

 価値のない人生、それが私に与えられた運命なのだと。



 ……だけれど。


 帰宅して、書き込みながら考えます。

 開き直るでもなく、腐るでもなく……生きて、生きることに徹しなければ、与えられた運命をしっかりと生きなければ、歩んでいく未来すべてが虚ろなものになってしまうかもしれません。

 櫻井さんは最後の最後までボーカリストだった。

 櫻井さんのように最後まで、自分を貫けるような日々を過ごしたい……と。


 泣いてもいい。

 逃げてもいい。


 それでも最後まで、私は私を生き抜いてみたい。


 がんばらなくていい。

 力を抜き続けていい。


 生きる。

 ただ……生き続ける。

 最後の瞬間までは……





 BUCK-TICKさんの《ユリイカ》という歌を聴き続けています。公式さんもYouTubeにて配信してくださっている。沢山の方に聴いてほしい歌です。

 今日も眠るまで聴き続けよう。

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