第24話 3ヶ月後
〜カーリン銀河・シーロン星系・天空城・中央管理室〜
子爵位を叙爵してから3ヶ月程が経った。来月から帝国立帝都中央学院に入学する。全寮制で暫く帰れなさそうだから今日は領内の現状をリアと確認しに来たってところ。このところみんな忙しく動いているからね。私含め。
書類仕事はもう嫌だぁー。抜けが無いといいなぁ
天空城中央管理室に入るとそれに気づいた
「ルミナ様、リア様、今日はどのような用事で?」
レオンが出迎えてくれて、ソファーへ誘導される。ちゃんとメインモニターが見え、空中投影システム付きのふかふかソファーだ。これが眷属作だというからはじめは結構びっくりしたものよ。ついにこのレベルまで作れるようになったかってね。
「3ヶ月分の報告書は貰っているけど改めて口頭で聞いてもいいかしら?」
「私はその付き添いです」
「了解しました。では空中投影システムに情報を表示しながら改めて報告させていただきます」
そう言うと、レオンは手慣れた操作で空中投影システムを起動させた。机の上に立体画像やらデータやらが投影されていく。
「よろしくね」
「はい。先ずは第一開発計画の進捗ですが、約3%ほどで予定より少し遅れていますが想定範囲内なので問題ありません」
第一開発計画。これは3ヶ月前に定めたカーリン銀河のショール子爵家占領地開発計画だ。この中には資源の採掘からステーションの建造、惑星のテラフォーミングなどが含まれており普通は10年単位でやることのようだけどうちは5年以内に終了させようとしている。現状の予想じゃ3年くらいで終わりそうとのこと。
「物資についてはリース級物資回収船が占領地内で多く活動し、鉄を始めとする様々な資源を採掘、収集しております。また帝国からの支援物資も殆ど到着いたしましたのでそれも適切に分配しており、ランタ商事からの契約品も予定通りに搬入し分配しております」
レオンが投影を切り替えつつ説明を続けてくれる。
今の所予定通りで大きな問題は特に発生していないのよね。ステーションとかの設計とかは少し手間取ったけども。
「次に建設についてですがルミナ様が設計建造した新型のテストに時間を取られまして予定より遅れております。ですが
今回うちの領に配備する船やらステーションやらは私が初期型を設計建造したものばかりであり、いくらか実験も兼ねている。純科学ではなく魔導科学で設計建造したため帝国のものと大きく異なり、帝国基準の安全性などのテストをクリアする必要があった。これの遅れはそのせいね。
「次に惑星テラフォーミングについてですが、現在占領下の星系から惑星の選定は完了しており、現在は機材の設置点検、惑星調査などを行っているところであります」
惑星テラフォーミング。これ本来は10年単位で時間をかけてゆっくりやるものみたいだけど魔導技術を上手く使って予定通り行けば合計2年くらいで終わるようにしたのよね。ここが一番必要なものが多くて大変だったわ。1星系はリゾート星系にして、他は惑星に移民の一部は降りてもらおうと思っているところ。実施するはまだ暫く掛かりそうだけどね。
「最後に国民もとい領民についてですが、現在移住者を帝国各地で募っている最中であり、本格的な移民は再来年の秋頃を予定しています」
移民ねーこの領もともと私達しか居なかったから向こうから貰わなきゃいけないのよね。色んなところから様々な種族が来てくれればいいかなーって思ってるところ。あ、仕事のことも考えとかなきゃね。
まぁでも、
「そのときは学院に通っているから任せる。ですか?」
「そう...ね、うん。レオン、任せるわよ。なにかあれば連絡をね」
最近こういうこと増えてきたわね、リア心は読めないはずなんだけど...まぁリアに読まれるぶんにはいいか。
「了解です。それと、長期休みのときには1度ご帰宅お願いします。進捗報告などをいたしますので」
「わかったわ」
「わかりました」
さて、もうあと少しでまた学生かぁ、勉強は面倒だけどまぁ程々にがんばりますか。
「ふふっ、いっしょうに頑張ろうね、ルーちゃん」
少し怖いよぉ!?
ーーーー
眷属改はいくつかのバージョンがありますが今回出てきたのはそのうちの一つで、電子・魔導機器に接続可能な例えるなら機械化したバージョンです。
レオンは結構前から天空城アクエリアス中央管理室
◇◇◇◇◇
第二章終わり!
次話は設定資料集2です。その次から第三章が始まります〜
「この設定知りたい!」などあればコメントしていただければ追加されるかも?
読んでいただきありがとうございます♪
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