18冊目 巻末の解説で、師弟がカップリング論争をしている本

それはたぶん古典で、めちゃくちゃ真面目な本なんです。


なのに、本の巻末で、いきなり師弟がカップリング論争をはじめてるんです。


師匠(日本人男)「この作品に登場するAは攻めで、Bは受けであろう。それは~~の証拠からも明らかだ。それを前提にして読み解けば~~」と、解説を書くんです。


ところが弟子(日本人女)は、次のページでまったく正反対の解説を書いてます。

「Aは受けで、Bは攻めでしょう。なぜならば~~」と、こちらも舌鋒鋭く論を展開するんです。


受けとか攻めとかいう単語は使っていませんが、間違いなくそういうことを話しています。


そして、師弟の論旨はまったく真逆!

きっとフロイトとユング以上の、激しい議論が展開されたのでしょう。


E・M・フォースターの著作に関するものだったかな……。

それとも平凡社ライブラリーの、妙に怪しいタイトル群のなかにあったっけ?

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