空のはて約束ひとつ星ひとつ宵闇照らす星のささやき

 いわゆる切れ字といわれる『〜かな』とか『〜けり』とか『〜なり』とか、短歌や俳句なら積極的につかったほうがたぶんそれっぽく見えるのだろうけど、今回わたしはむしろ意識的につかわないようにしました。

 もともと古文を勉強していたとか、ふだんから短歌や俳句に親しんでいたとかならそうならなかったかもしれないけど、どうしても自分の表現ではない『借りもの感』を強く感じてしまうもので。


 わたしが詩作を長年つづけている理由のひとつに、自分だけの言葉(イメージどおりの表現)をみつけたいというのがあるためか、なんかこの『借りもの感』が非常に気持ち悪くてですね。リズム的には切れ字をつかったほうがよさげなやつもいくつかあったんですが、入れかえ差しかえ言葉をえらびなおして、あえてつかわないようにしています。

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