満月を迎えた貴方へ



涙に混じった5%の爽やかさに依存をして

貴方の腕の中で眠らない夜を過ごす。


嵐で見えなくなってしまった月は偶像と化していた。


死んでもいいけれど、

この月は僕のことが嫌いかもしれない。


そう返す貴方との未来なんて

たかが知れているのに


それでも希望と期待を持ってしまっているのは

昨日捨てた乙女の名残でしょうか


ただそこにあった

何かを

私たちは壊して


それを拾い集めて

ハリボテみたいな「ひととき」を作る


ハリボテで良かった

ハリボテでなくてはいけなかった


ただ、好きです。

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