自己形成

自分を抑えるということは

まるで煮立った鍋に蓋をするようなものでした

中身の甘酸っぱいジャムが焦げて

少し嫌な匂いを漂わせるような

そんな感覚を味わうのは

もうごめんなのです。

自分を作るということは

まるでその日干した洗濯物を

取り込んで

畳んで

しまうような

そんな地道な作業しかないのです。

ひたすらに

自分が

己が

壊れていくくらいならば

いっその事

なんて

思ったりするそんな日々も

生き抜いていかなければ。

明日も

明後日も

清濁を愛して行く決意が

自己を形成していくのかもしれないなんて

淡い期待を財布に入れて

お守りみたいに

持ち歩こう。

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