第5話

 文化祭二日目 クラスメイト視点


 クラスメイトは昨日から文化祭どころでは無かった。何故なら、普段なら絶対に途中でも参加する男が居なかったのだ。


 今日は来ることを願っている。


 だが、クラスメイトも自覚している。自分たちが普段から酷い扱いをし過ぎたことを。


 実は準備段階で既に本人に別な時間を教えて、一人でやらせたことがある。でもめげずに、頑張っていた。


 だから、今回居ないのはあり得ない状況だった。何より、連絡が届かない。


先生が入って来た。


 「昨日はお休みして、申し訳ない。どうやら・・・午後はそれなりに頑張ったようじゃないか。」


 

 先生は面倒みが悪い。だから基本お任せ状態。だがらこそ、自分に被害がある面倒ごとには厳しい。


「今日はちゃんと朝からしっかりやれよ、たとえあいつが居なくても」


そして、クラスメイトはずっとある人のことが気になって集中出来てなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る