第49話


 「何か忘れている気がするお兄ちゃん」


「・・・」


俺は覚えてる。


 「何だっけ?」


「めんどくさい」


「そうだよね。めんどくさいことまでは覚えてるんだよな」


めんどくさいと思わててくさ。


「何だっけ??本当に全く思い出せない。」


勿論俺は言わない。


「そうだ、明日の朝ごはんの準備だ。明日はお兄ちゃんご飯食べてよね」


 「・・・」


妹は楽しそうに料理を始める。どうやら友達の家で学んで来たようだ。


 「やって来たわよ!!」


 「あ、忘れてた。」


 

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