第30話

と言うわけでバスケに参加した。


 「おい、パス!!」


俺は上手くそれを指で弾いた。


 「っ!!!!」


「何痛そうな顔をしてるんだ!!交代させねぇぞ」


バレたか


 「めんどくさ」



 「ちょっと皮先輩、あの先輩どうしちゃったんですか?」


「あー、前にほら言ったろ文化祭の事件」


「聞きましたけど」


「それがトラウマであんな風になったみたいだ。」


「へぇ、であんな風にダサいキャラ作ってクールぶってるんですね。ダサッ」


「おい、聞こえるだろう」


  聞こえてるよ。まぁそれでいいよ。


 「せんぱぁーい、もっと頑張ってくださいよ。」

俺を煽ってるようだが、


 俺は気にしないで、

 

 インキャ戦法


 コートの端っこ待機



 いや、インキャの方がしねぇか、


 まぁどうでも良いな。


 とりあえずこのまま頭の思考を空っぽにしよう。


 「せんぱぃー、パス」


避ける。

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