第21話

「兄貴!!」


 「めんどくさ」


「私に話しかけられる瞬間にめんどくさいって言うのなんの」


今は「い」までは言ってないけどな。


 「久しぶりに一緒に買い物行こうよ」


「・・・めんど」すぎぃ


 「たまには、妹の為に頑張ろうとは思わないの?」


いや最近を抜くと結構頑張ったじゃないか、それが全て消えた言葉だ。


 「・・・もういいよ、私行くからね!!」


めんどくさいな。



ーーーーーーー


 「兄貴!!なんで追いかけて来ないのよ!!」


  ガチめんどくさ!!


 俺はヘッドホンを付けて聞こえないふりをする。



 「もう、本当に最近の兄貴なんなの、ずっとめんどくさい、めんどくさいって、私の憧れた、優しくて努力家の兄貴はどこに行ったの?」


そうやって言えば俺は戻ると思っているんだな、


 俺は扉を開けて、俺はを見つめる妹の肩に手を置き、全力で昔の兄貴スマイルをする。


 「兄貴」


「めんどくさ」


そして、俺は扉を閉める。


 「ちょっと!!なんなのよ!!オイッ開けろ!!マジで開けろ!」

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