第71話

 本日も晴天なり・・・・謎の着ぐるみおっさん?ピンク・ポーク氏との語らい。

 そう言えばあの精霊、リリスと言ったっけ?俺に協力してくれる精霊達とはずいぶん違っていたなあ。


 精霊ってじいちゃん以下数える程しか知らないから、色々なしゅ・・・・ぞく?人間も顔の形や体型等、千差万別だ・・・・ま、気にしても仕方がない。


 いつもの如く精霊達に色々採取してもらった俺は、街へ戻った。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


【冒険者ギルド】


 一応今日の成果を報告を、と思い冒険者ギルドに向かった。


 するとどうだろう、40代のギルドマスターが先程見かけた、豚の着ぐるみを着ているピンク・ポーク氏と熱く語りあっているではないか!


「成程成程、いま世界はそのような問題を抱えているのか・・・・で、この街を見てどう思った?」

「闇の残滓が色濃く残っているように見える。残滓とうのは違うか?ひょっとして数年前から呪われた子供達が増えなかったか?その様な影響を与えるからな、奴らは。」

「それは何故だ?」

「子供はこれからの存在だ。そう言ったまだ未熟な子供は精神への影響を与えやすい。逆にお年を召した方々には関心がない。それも同じだ、闇の勢力は時間を掛けて相手を支配する。年老いていくと身体能力が低下するだろう?そうなると旨味がない、と闇の勢力は考えるだろう。」


「ではやはり子供を・・・・お、噂をすれば・・・・丁度アイツも呪われていたんだ・・・・ヘリット、こっちに来い!」

 いやこっちに来いって言われても・・・・行くけどさ。

 今日はおっさん率が高い。

 なんせピンク・ポーク氏、どう考えても俺より圧倒的に年上の気配が・・・・ギルドマスターより年上じゃね?

「お、先程の君か!何となくそうだとは思っていたんだが、どうやって解呪を・・・・精霊だな、だが・・・・まあ頑張れ、としか言いようが無いな・・・・」


 今ピンク・ポーク氏は被り物を外している。

 着ぐるみは相変わらずだが。

 で・・・・やっぱりおっさんだった。

 50歳前後に見えるが・・・・もっと歳がいっていたりするか?


 更におっさん追加・・・・奥の資材置き場兼解体場から責任者が来た。

「ほう・・・・ヘリット以外にもこんな上物を持ち込む奴がいるとはなあ。あんたこの街は初めてか?」

「いや、昔まだ若い頃に何度か足を運んだ。今はもう子供達も全員独立しているから、こうして好き勝手させてもらっているが・・・・再び闇の勢力を相手にする事になろうとは思ってもみなかった。」

「そうか・・・・で、やはり魔物は精霊が仕留めているのか?」

「まあ色々とやり方はあるんだ。」


 やっぱりあんた何者だよ!

「まあ、個人情報だからこっちからはこれ以上聞かねえが、アンタから見てヘリット、そこの坊主をどう思った?」

「あー、実際凄いと思うぞ。俺はこの地に何度か来たが、ああした地脈の利用を思いつかなかったし行動に移した事もない。彼は伸びるよ。」


 そんなに凄いのか?地脈と繋がるのって。

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