第9話 四迷、人間万事塞翁が草原(さいおうがそうげん)

 ある日、文豪・二葉亭四迷が、自身が運営する文学サークルでの話し合いの帰り道に、ランチョンマットに書いてある『人間万事塞翁が草』の故事について考え込んでいました。そんなとき、彼を呼び止めるものがありました。それは、かつて四迷が好きだった女性が経営する風俗店「さるびあん」で働く女性でした。


 女性は、店のトラブルで雇い主の借金を肩代わりし、自らも借金を抱えるようになっていたのです。四迷は、彼女を救うため、自らの文学サークルの参加費を使用して、借金を返済することを決めました。


 そんな中、借金返済のために四迷たちが行ったのは、六本木のクラブ街にあるマフィア組織の本部でした。そこで出会ったのが竜雷太を筆頭に、ルー大柴、レッド吉田、六角精児、渡哲也、ガッツ石松といった荒くれ者たちでした。


 彼らは、四迷たちに自分たちの危険な仕事を手伝うように頼み、それに応じることになりました。そして、四迷はその中で、新たな小説の原稿を作成することにも成功します。


 しかし、四迷の小説は、ネタ元となった彼女の「さるびあん」のトラブルを暴露するものでした。そのため、彼女は売り出し中の新作の著者ということでホテルに招待され、そこで四迷と再会します。彼女は四迷に、自らの過去と彼女たちの現在について語り始めます。


 このドラマは、竜雷太やルー大柴、レッド吉田、渡哲也、ガッツ石松といった人気俳優たちが多数登場するほか、二葉亭四迷と彼女たちの明るさと闇の物語が絡み合い、“塞翁が草”という故事が重要なテーマとなったドラマです。

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