家でゴロゴロしているだけのアニオタが異世界転生したら謎のスキルを持っていた件

鈴蘭諸島

第1話 世の中って理不尽

プロローグ



2○○○年


『天界』



「さて、またこの年がやってきたか…」



「そうですね神様、また人類の中から1人異世界へ送らないと行けませんね。」



「うむ、可哀想だが選ぶとするか」



――そう、この世界では数万年に一度魔王が復活しその度に1人異世界へ送らないといけないのだ。――



「さて選ぶか"クジ"で」



人類の名簿が書かれた紙が入った箱を持ってきた



「ハァ本当に神様適当ですねぇ、異世界に転移させる人間を見極める水晶があるのにどうして使わないんですか?」



「だってめんどくさいんだもん候補が出てきていちいち厳選するの正直めんどくさくない?」



「まぁいいですよ、わたしが選ぶ訳じゃないので、さっさと終わらせましょ。」



「相変わらず天使ちゃんは厳しいねぇ、はいはい選びますよ~だ」



「ガサゴソ……ハイッこれっ!!」



紙には『高橋海斗』と書かれている



「よしっ早速決まったわけだし呼び出そうか!」



「今回はどうやって呼び出すんですか?」



「んーとね今回は『海斗』だけに海で死んでもらおうか!」






『日本』



俺の名前は高橋海斗18歳ごく普通のアニオタだ。



いつもはゲームとアニメに入り浸った昼夜逆転生活、しかし今日の俺は一味違う。



それはなぜかって?それは今日が推しのライブだからだ!!死ぬ気でバイトを


こなし金を貯めた地獄の日々。それが今日やっと終わる。



推しに金を貢げるんだこの上ない幸せじゃないか、とまあそんな感じで浮かれてた俺はライブ会場へ急ぎ足で行った。



そこまではいいんだ、途中で何が起きたと思う?そう地震



だ。



電車で心地よく推しの曲を聞いていたところに突如として襲う大きな揺れ電車がカーブに差し掛かっていたこともあ


り電車は線路から脱線した。



電車が傾き、崖から電車ごと空へ放り出された。



――しかし落ちた先は………海だった――



それからと言うものの気づけば真っ白な部屋に俺といかにもヒロインって感じの神様と可愛らしい翼を生やした女の子の3人だけ。



で、今の状況はというと何故か見つめられていた



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