第4話…①
父親の葬儀の日
僕は義兄夫婦に言われた
お前の役目は終わりだ…
この家も遺産も、俺が貰う
四十九日までに出ていってくれ
そうねぇ~
お義母さんも連れていってね
彼の義理の母親だから…
兄とは異母兄弟だ…
僕は母親は後妻…
兄の母親は先妻…
ただ…兄の母親は父親と兄を捨てて
家を出て行った
……わかったよ
僕は父親の死がわからずにいる母親の手を握った
母親は父親の写真を眺めて…微笑む
早速、住む場所を探してくれよ
ニヤニヤと笑う兄
楽しみね
見下すように笑う兄嫁
父さんの供養はどうするんだ?
はぁ( ´Д`)=3
お前がやれよ…その女の役目だろう? 助けてやれよ!
四十九日の法要の後…
僕は母親と母方の親戚の力を借りて
新しい住まいに引っ越しをした
なんて奴だ!
母親の兄…僕の叔父は義兄夫婦と絶縁をした
僕は叔父の紹介で、新しい仕事についた
М…僕の名前…もう、父方の仕事をする必要はない!
お前も兄と縁を切りなさい
父方の親戚と関わらなくてもいい
父方の親戚の方々が、父親の遺産の行方を気にかけているらしく…
僕が仕事をやめる事を知った伯父…父親の弟…が
Мは遺産放棄をするのか?
と聞いてきた
僕は…
兄が遺産を相続すると言っているので
…と言って、法要の席を後にした
それから、月日が流れ…
母親は父親の三回忌を迎えた後に、父親の所に旅立った…
母親と僕は父親の遺産の遺留分を受け取った…それで、墓を用意して供養をしていた
義兄夫婦は父親の遺骨が何処にあるのか…戒名の事を知らないまま過ごしている
ある日…
おい…М
久しぶりだね…jさん
…異母兄弟とはいえ、兄とは呼ばない
他人じゃないだろう? М
用件はなんですか? Jさん
うーん…実は伯父さんや父方の親戚が、法要をするから、父さんの戒名と墓地の場所を教えろ
…と言ってきたんだ
そうですか…
先日、僕の方で母さんの一周忌の後に、父さんの法要を済ませました
亡くなった日が一緒だったのでね
あの女…いや、義母さんが死んだ?
いつ…亡くなったんだよ!
父さんの三回忌の法要の翌日に…
眠ったまま亡くなりました
電話越しにうめき声が聞こえる
…なんで呼ばないんだよ!
もう、縁を切りました…父親の四十九日の法要の後に…僕は母方の苗字になりました
だから、母方の親戚の方々で送り出したんだのです
ただ…父方の親戚方々には伝えました
Jさんの所にもね…
どうしよう😥
電話の向こうで、伯父…父親の弟…の怒鳴り声が聞こえる
頼むから…教えてくれ
…わかっています…待ってください
頼むから…
申し訳ありませんが、勤務中ですので
失礼します
僕は電話を切った
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