第1話…最終話

手鏡の中にはスズナの顔があった

何処か歪んだスズナの顔…

スズナは素早く、元に戻す


おやおや…お客様かい

店の店主らしき老婆が

小さなカウンターに座っている


す、すみません…かわいいお店だったので

スズナは言い訳をする


なあに…ようこそ、雑貨屋、ラビリンスへ

老婆はニッコリと笑う

お客様は手鏡をお探しかい?


えっと…

スズナは答えに迷う


最初は答えに迷うもんさね

ゆっくりと見てくださいな


時間を忘れ…

窓からオレンジ色の光が

店内に入って来た

帰らないと…

スズナは店主に挨拶をし、扉を開いた

ワッ!眩しい…スズナはオレンジ色の光の中にとけていった

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