第2話 業務量の増加
そんな訳で、同僚で我がチームのチームリーダーのUさんが2022年12月から休職に入ってしまいました。
そこで何が起こるかと言うと。
Uさんの業務の振り分け。
前回書いたとおり、チームリーダーの仕事は照会応答から業務調整、雑務まで多岐に渡っているため、本来は担当業務は持たない方がいいのです。
でも、チームリーダーの仕事を誰かに振り分けなければならない。
誰に振り分けるか?
……サブチームリーダーである、Aさんとわたし、になってしまうんですよ。
特に、わたしは一時期、突然チームリーダーに任命されたUさんの補助的立場でチームリーダーを担っていた時期もあったため、どちらかと言えばわたしがメインでUさんの代理にならなければならない。
かといって、自分の担当業務を、ただでさえみんなが手一杯なチームの他の人に振り分ける事もできず。
ただの、業務の純増。しかもとんでもない量の。
加えて、12月~2月というのは、我がチームの年間最大の繁忙期。
さらに言うなら、その繁忙期の中でのものすごい重たい仕事を、わたしはUさんと2人でなんとかやっていたのです。
Uさんがいなくなってしまったら、わたし1人でやるしか無い。
ただ、やれと言われたって、人には限度と言うものがありますから、できないものは出来ないのです。
にもかかわらず、あれもこれもと押し付けられるので、
これ以上できません。
ときっぱりお断りしているにも関わらず、
「これはいつからやって貰える?」
などと、管理職はまだ更に押し付けてくる始末。
過剰な業務の強制はパワハラに当たります。
ただ、いきなり「それはパワハラです」と言うのも角が立つので、
「これ以上無理だとお伝えしているにも関わらず、さらに業務の追加を強要されるのはパワハラのように感じています」
と、とりあえず上司に牽制を入れてみたりしながら、さらなる業務の追加は何とか阻止をすることに成功したのでした。
ただ、これは厳密には【成功】ではなかったようです。
この時すでにわたしは【失敗】していたのです。
2022年の12月、2023年の1月、2月。
なんとか繁忙期は乗り越えたものの、わたしの体は確実にSOSのサインを発していました。
難聴およびめまいです。
難聴およびめまいについては、これまでも繁忙期にチョクチョクかかっていましたので、甘くみていた部分があったのかもしれません。
それでも、2023年2月の難聴はなかなか良くならず、医師から
「次の診察まで、なるべくストレスをかけないように生活してみてもらえる?」
と初めて言われてしまい……
わたしがストレスに感じる事など、仕事のことしか思い当たらないため、上司や管理職と相談のうえ、1か月間在宅勤務とさせていただきました。
その結果、難聴およびめまいはようやく改善したのです。
なので、これで終わりと思ったのも束の間。
これではただの対処療法に過ぎませんでした。
わたしの体は次なるSOSを発信し始めたのです。
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