ソウルクラッシュ16

第3話 理科室の鶴－ルワンダ虐殺の証言－

　物語は、主人公の安岡力也（本木雅弘）が、かつての高校の理科室と再会することから始まります。彼は、理科室で働く女性教師・百瀬（川口春奈）と、元生徒である美咲（優香）と再会し、懐かしい思い出を語り合います。しかし、その会話の中で、百瀬は、ルワンダ虐殺の証言をしていると知ります。

　百瀬の証言によれば、彼女は、当時ルワンダで活動していたNGO団体に所属していて、ルワンダ虐殺の現場にも立ち会っていました。そこで、彼女は、虐殺被害にあった鶴を保護して日本に持ち帰りました。

　安岡たちは、百瀬の証言を聞いて、疑問を持ち始めます。彼女が証言する虐殺の状況を裏付ける証拠があまりにも少なすぎることに疑問を抱き始めた安岡は、調べを始めます。そして、彼らは、彼女が持ち帰った鶴から、驚くべき事実を知ることになるのです。

　物語は、ルワンダでの悲惨な現実が描かれながら、百瀬の証言の真相を追及する過程で、安岡たちが驚愕の真実に迫る物語です。

　このドラマでは、主人公たちの心の変化や感情移入を描いたシーンも多く、また、鶴という一羽の鳥という要素が、物語の中で強く出ています。

　視聴者は、安岡たちの活躍と、虐殺の現実を直視することを通じて、自身の人間性や社会に対する考え方を深めることができるでしょう。