　本木雅弘が演じる主人公・斉藤勇気は、八ッ場ダム建設に反対する市民運動団体の一員だったが、運動を終わらせるために人工洪水を起こし、多くの命を奪ってしまう。その後、勇気は立ち直れずに自暴自棄な生活を送るが、ある日、偶然にも爆発物の取扱いに詳しい優香がいるメカニック・ショップに足を踏み入れることになる。

　優香が演じる彼女・和美は、勇気が持ち込んだ無線爆弾の解体に協力することになるが、勇気は和美の情報を手に入れ、その情報を元に、復讐計画を立て始める。

　復讐に協力するメンバーは、元刑事であり腕利きのハッカー・出川哲朗、元レストランオーナーであり、人脈を活かして動かす藤田まこと、茶と暮らす隠居・安岡力也である。

　勇気たちは、無線爆弾を使って、八ッ場ダム建設に関与した企業関係者たちに復讐をする。計画は順調に進んでいたが、事件に気づいた警察が追跡を開始し、メンバーは生死の危機に瀕する。

　物語は、復讐の果てに待ち受けるものを描きながら、勇気たちの人間ドラマを描く。復讐と正義の狭間で揺れる勇気と、彼の仲間たちの壮絶な戦いを描いた、スリル満点のエンターテインメント作品となっている。