AIと小説創作を楽しむ方法

丸山弌

はじめに

この記事は、小説制作にAIを使ってみたいけど、使い方や問題点について不安を感じているアマチュア作家の方に向けて書いています。


丸山弌はAIについて詳しくないアマチュア作家ですが、AIを活用して小説を書くことに挑戦しました。この記事の作成時点で完全AI生成作品は2作ありますが、完全と謳いながらもかなり丸山が干渉している作品で、その丸山の過酷な作業量からして「容易に大量に生成できる」と言えるものではありませんでした。


完全AI生成なのに、人間の干渉?どういうこと?


そう思われるかもしれません。それは、小説の制作手順の話にもなってくるので詳しくは後述しますが、ここで一つ言えるのは、「AIを使ってすごい小説を書こうとする場合、それはAIと人間のチーム作業になる」ということです。


AI生成作品には、抵抗感や批判があることも知っています。イラスト界隈では対立が激しく、小説界隈でも同じことが起こるかもしれません。AI生成作品の問題点として、よく指摘されるのは「容易に大量の生成ができる」ことと「学習方法について」です。


学習方法については、丸山はAIにも学習する権利があると考えていますし、将来的にそれが認められると思っているので問題視していません。ただし、「学習したものの使い方」については慎重派で、悪意ある人というものはどこにでも存在し、そういう奴はどこの世界でも問題を起こすので、法整備は早く進めた方がいいと思っています。つまり、例えばAIの小説生成にあたり「丸山弌みたいな小説書いて」という使い方には「死ね」と思う派ですが、AIが丸山弌の小説を学習に用いることは問題ない(というか問題視することができない)と捉えています。


容易に大量の生成ができるという問題点ですが、丸山はそれが本当か疑問に思っています。なぜなら、まだまだAIまかせのAI生成小説は小説としての質が低すぎるからです。また展開や内容が自分の意にそぐわないのも、AI生成作品が気に入らない大きな理由です。


こだわらなければ、そこそこ幼稚な小説はAI生成可能です。それで満足する人もいるかもしれませんし、そういう作品の方がこれからは人気がでるかもしれません。しかし丸山は、そういう作品は気に入りませんでした。AIを使ってすごい作品を作りたいという野心を持っています。またそれ以前の大前提として、小説創作を楽しみたいです。


そして実際にAIを使って、できるだけまともな小説を作ろうと試してみました。すると、できないことはないですが、人間の労力が相当なものであることがわかりました。


つまり、AIにまともな小説を書かせようとすると、結局は労力がかかる。労力がかかるということは、その時点でもう「容易で大量」は不可能ということです。


じゃあAIなんか使わず人間が書けばいいじゃん。そう思う方もいると思います。


マジでその通り。

以上、おしまい。


でもいいのですが、AIに小説を書かせるために小説執筆の「準備」を念入りに行ったことは、アマチュア作家としてとてもいい経験になりました。


またAIを使った小説というのは、人間自身が小説で戦うのではなく「おれが育てたAIが書いた作品」みたいな認識が生まれ、ポケモンバトルのような間接的な戦いのような感覚があり、それはそれで面白いと感じています。


AI自身は現時点でまだまだポンコツですが、そいつを使っていかにうまく小説を書けるか。


ちなみに、この記事を作成するにあたり実際にAI小説を制作しました。

それがこちらです。


『不思議なラジオと少女の夢』

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330658122984302


どのようにして作ったかは、ぜひ記事をご覧いただければと思います。ただし、マジで根気がいる作業ですので覚悟はしておいてください。

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