第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト俳句の部

小余綾香

初鴉二の重ですか我が鉢は

初鴉じゅうですか我が鉢は


 開いてくださる方があるので、句について。

 我がベランダにやって来るカラス。秋から初春にかけては同じ鉢を選んで貯食するのです。捨てられていただろう食べ物を土の中に埋めるのですね。

 カラスのレストランにされても困るので、音の気配で追い払います。埋められてしまったら掘り出して廃棄。それで諦めるかと思いきや通い詰められていますが。

 これが元日早々、タンパク質をいそいそと……。

 おめでたい、と言われる初鴉。追い払うべきか、追い払わぬべきか。

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