第20話マリーゴールドの危機

守備兵 マリーゴールド西地区






7日ぶりの休日を謳歌するため俺は自宅を出た。




夜勤明けだから少しゆっくりしてから街に繰り出そうとしていた。




今日はどうしようか・・・・




このまま中部方面に歩いて行って途中にある喫茶店でコーヒーでも飲むかそれとも西地区の図書館にでも寄ろうか・・・・。




そんなことを考えていたら西門でとんでもない轟音とともに扉が開いた。




何事だ!?と音のした方を見ると100体以上の魔物が一斉に侵入してきた。




これほどの大規模侵攻をしてきたのは10年前の戦い以来だった。




休日だとかそんなことを考えている状況ではなかった。




とにかく侵入を防がなければならなかった。




休暇を取っていない守備兵は東西南北中央に各5人ずつ配置されている。




それ以外にも警察のような存在も存在していて各方面に20人いる。おそらく休暇を取っている人もいるから15人くらいだろう。




人数は足りないが何とかしないといけない。




周りを見渡し、状況を確認する。住人が100人以上いてこの人数を守りながら急いで教会に向かわなければならない。




住民の一人が悲鳴を上げるとパニックが起こった。皆が我先にと中央に走り出していく。






警察は住民の避難をしようと必死に声を出し呼びかける。




俺も武器がないとはいえ魔術は使うことはできる。




少しでも時間を稼がなければならない。




鳥系の魔物が等間隔に飛んでいるのが気になるがそれよりまずいのは迫っている獣系の魔物だ。




足も速く、何より障害物もほとんど意味を持たない。対してこちらは一斉に走っても障害物があればその人は足を止めるかよけるしかない。




俺はすぐに氷結魔術を放つが魔物はそれをよけ突き進んできた。




襲い掛かられると思い身構えたが俺の横をすり抜け後ろにいた一般人を襲い爪で引き裂いた。




そのままさらに先にいる人に襲おうとしている。




俺はとにかくけがを負った一般人を助けなければと庇いながら魔術を撃ち続けた。












あとがき

今回の作戦は電撃戦と狙撃手が使う戦術の合わせたものです。

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