初夏の風のありか
初夏の木々を颯爽と駆け抜ける乾いた風みたいに
君は湿った私の心を優しく乾かしていく。
まだ若い紅葉と遊び
まだ深く染まっていない空に消える。
その風がどこから来てどこへ行くのか
私は知らない。
でも
私がその風が四季の中で一番好きなことを
君は知らない。
いつか見つけてみせるよ
風のありかを。
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