第39話 『♡ Kyoko Love ♡』39-2

編番外編 康之編:


39-2.


 「で、その後気になります?」


 「結局彼女、その新聞記者と付き合ってるの?」


 「・・って普通、思いますね。

 だってその彼高身長でなかなかのイケメンなんですよね。


 会話聞いてても地頭じあたま良さげでしたもん。

 でもでもっ、たぶん付き合ってないんじゃないかしら・・今のところは。

 そんな話、石川さんから出てないし」


 「へぇ~、そうなんだ」


 「飲み会は夏頃から始まってて美佐子ちゃんが失恋した後、来なくなって、相手の男性ひとも来なくなっちゃって私がこうなるまでは4人での飲み会でしたけど、新聞記者とはできてませんからねぇ~」


 「その彼ってどんなタイプ?」


 「飲み会ったって、所詮出会いの場。みんな多かれ少なかれ合コンのノリ

だと思うんだけど。だけどその人最初からそういう意味では全然彼女

見つけようっていう感じでもなくて、ガッツいてないっていうか。


 ほんと、何で参加してるんだろ? 

 年齢的には亀卦川さんと同世代なんですけどね」


 「へぇ~、そうなんだ」


 「私、わりかし石川さんとは話する機会あるので、また何か進展あれば

お知らせしますね」


 「そりゃあ、有難い。

 じゃあ、俺のほうも誰かいいヤツいないか探しとくわ」


「Win Win ですねっ」


「だなっ」


 瓢箪から駒ってあるもんだな。

 俺たちは利害が一致したところで、お開きとした。


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