第34話 『♡ Kyoko Love ♡』
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34.
あたしは急いで先生の今の状況を探りに部屋から抜け出した。
どうも雰囲気から電話は長引きそうに見える。
「石川さん、大変お待たせしてすみません。
本当は先生の方から詳細をお話させていただかないといけない
のですが、ただいま急用でどうしても手が離せないようでして
代わりに私からお伝えするようにとのことですので、お話させて
いただきます。どうやらやはり2つの臓器から平均値より高い数値が
出ているということです。専門の病院で精密検査されてください」
「あの、分かる範囲でいいですので・・・。
それってどんな病気の可能性があるのでしょうか? 」
「今のところ、出た数値をもう一度検査して誤りがないか
チェックする段階なので、医師でもないわたくしごときが
お教えできません、お気の毒ですが・・」
お気の毒?
お気の毒ですって!!
私、もしかしてとんでもなく難しい病気かもしれない・・の?
「えーと、じゃあどうでしょう?
私の病気がどうこうではなくて、その2つの臓器が悪化している場合
考えられる病気にはどんなものが考えられるのか? という一般論
として教えていただけませんか? 」
「分かりました。
あくまでも一般論としてということで〇〇病の可能性が高いと
思われます」
「助かりました。ありがとうございました。
ではこのまま帰ってよろしいでしょうか? 」
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