第28話 『♡ Kyoko Love ♡』

28.


 はっと、気付いたら12時過ぎ。

 やっばぁ~い!!


 大急ぎで身なりを整えて、垣本さんに連絡をとスマホを

開けると、LINEと電話がそれぞれ一度入ってた。


 『連絡スルーしてごめんなさい。早起きし過ぎちゃって

二度寝してました。今から出ます。ドアの前で待ってますね』


 忘れ物はないよね~、と言いつつ部屋から出ると・・。


 「よく眠れた? 」


 「うぅーわぁぁ....。えっとさっきLINEしたんだけど」


 「うん、今ここで見てた」


 何か、タイミングのいい人なんだ。


 「すみません」シュン


 「いいよ、クルージングまでにはまだ時間あるしね。

えっとランチどどうしよっか? 」


 「あ、私はパスしようかな、酔いそうで」


 「なら良かった。俺も朝飯が遅かったし、じゃあ行くとしますか」


 

            ・・・・

 乗降場所、中突堤中央ターミナル「かもめぇーる」前 2番乗り場

から私たちは乗船した。


 船内には港の大パノラマビューを楽しめる特別スペースがあり

さっそく私たちは開放的なオープンデッキへと移動した。


 周りの風景と頬を撫でる風が気持ちいい。


 「わぁ~、きれい・・気持いい~」


 「クルージングご満足していただけましたでしょうか? 」


 「うんっ、すごく・・思ってた以上に。ハマっちゃいそ。

  朝食が遅かったって言ってたけど、もしかして寝てたの? 」


 「ははっ、面目ない。

 外泊なのに、えらいリラックスしてしまったわ」


 「実は私も昨夜きのう部屋に引き上げてからベッドに

転がったんだけど・・3分で寝てしまって。その反動で朝4時半起き」

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