第24話 『♡ Kyoko Love ♡』

こんにちは。皆様ご訪問いただきありがとうございます。

昔の作品の連載をはじめます。

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文は、こちらから

https://kakuyomu.jp/works/16817330660367870593


          ◇ ◇ ◇ ◇



24.


 どうにか週末の金曜日のデートだけは死守している垣本だった。


 以前と少しだけ違ったのは、各々利用している駅に向かい別々に

帰るのではなく、垣本が恭子の暮らす最寄り駅まで送ってくれるように

なったことだった。


 疲れてるのにいいわ、と遠慮するのだが、送りたいんだよ、と

垣本は言う。


 時間的に酔っ払いも乗車しているので彼が側にいてくれると

安心感があり、まだまだ恋人認定できないものの、それでも・・

恋人未満ながらも相手は亀卦川康之のように既婚者ではなく独身で、

自分が望めば結婚もできる相手なのだ。


 彼との結婚はないわぁ~と思う一方で、交際相手がいるという状況を

楽しんでもいる恭子がいる。


 いつかははっきりと白黒つけてなるべく垣本にダメージを与えず

引導を渡さなければならない。


 しかし、その時が来るまでは楽しいお酒で語らい、思い出作りを

するしかないと恭子は考えていた。


 ただ結婚を考えられない以上、付き合い方に関しては深入りをせず、

なるべく相手をやんわりと納得させ、修羅場にならないように

しなければ、と思うのであった。


 理知的で世慣れている彼なら、この先の2~3ヶ月の付き合いで、

自分の心情を汲み取ってくれるだろうとも思っていた。


その月の最後の日に、翌月に会う日のことで、2人用の

LINEに垣本からのメッセージが入っていた。

 

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