第14話 『♡ Kyoko Love ♡』14

14.


「好きな人なら尚更、本人から嫌われたり、好きな人が

大事にしてる家族から嫌われるなんて死ぬほど辛いと思うのよ? 」


「あの時、今君が話してくれたみたいな別居の選択肢もあって

ちゃんと話し合いができていたらなって思うよ」


「垣本さんが最初にそんな選択肢もあるっていうことを

話し合いに出さなきゃいけなかったんだと思うわ。


 だけど今聞いた限りでは、取り敢えず同居ありきの話しか

彼女にしてないでしょ? 同居が難しいからお別れしますって言ってる

相手に、同居して失敗したら、その後、他の方法考えようなんていう

発言してる時点であなたは伴侶として失格なさったのよぉ~ウハハ」


 

 「ウハハって・・酷いなぁ~」


 「垣本さんの発言聞いた限りでは、やはり当時の別れは

間違いじゃなかったと思いますよ。結婚してても遅かれ早かれ

きっと離婚してたと思う。垣本さん自身が自分の考えを

変えない限り、結婚する女性は必ず不幸になります」

 

「ひでぇなぁ~。

 俺今日は酔っぱらっちゃうぅー」(泣)



 「長男だから同居しなきゃならないなんてことないのよぉ~。

 息子夫婦と別居してる親のほうが今は多いかもしれないわ。


 同居を迫る親ならきっと家のことをお嫁さんに丸投げして

隠居生活で楽したいと目論んでたり、逆に同居なんてしたくないと

思ってる夫になる人の親に、同居したいと持ち掛けるような

奥さんなら、子育てや家事を姑に丸投げして仕事に邁進したいとか、

少しでも楽をしたいとかっていう気持ちがどこかにあるのよ。


 じゃなければ誰がややこしい同居なんてするもんですか。

 垣本さん、ご自分の上司と同居できます? 」



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