【第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部】
獅子戸珊瑚
制服の君の臀部とスカートが織りなす台形にただ見惚れてる
制服の君の
※(筆者コメント)
向田邦子の随筆に、台所でアイスクリームを作るため大きな鍋をかき混ぜる母の大きなお尻がリズミカルに揺れるのを見て、「私たちきょうだいはこのお尻から生まれたのだ」と"母性を発見する"くだりがあります。
さて、男子中高生がクラスメイトの女の子のいったい何を見て"異性の魅力を発見する"のか?
この大いなる疑問について、私が三日三晩夜しか寝ずに考えた結果がこの歌です。女性読者にはいったい何のことやらって感じでしょうが、男性諸氏、中でも男子中高生は首がもげるほど頷いたことでしょう。何なら「ほんまそれ」と思わず呟いてしまったかもしれません。
女性の皆さんに説明すると、制服姿の女性の立ち姿を後ろから見たとき、ウエストから臀部の上部にかけて、(女性のスタイルにもよりますが)スカートによって台形のシルエットが浮かび上がるのです。こう書くと、ひどくフェチシズムをこじらせたように感じるかもしれません。駅のホームの階段を短いスカートの裾を手で抑えながらのぼる女の子じゃダメなのか?と思うかもしれません。
フェチシズムとは被観察者が見せようとも隠そうともせず、かつ観察者が見せてくれとも隠してくれとも働きかけない、その微妙なバランスの中にしか本来は生じえないものなのです。ここ、テストには出ません。よい子のみんなはこんなくだらないことはキレイさっぱり忘れてさっさと寝ましょう。
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